Thursday, October 15, 2020 10:35 AM

データ囲い込み防止へ協議 政府、巨大IT対策

 政府は15日、巨大IT企業によるデータ囲い込みの防止策として、インターネット上で個人や企業が自らのデータを管理しやすくする技術の確立などに向けて議論する官民協議会の初会合を開催した。メンバーはIT関連の専門家らで構成し、来年3月までに基本方針などを盛り込んだ報告書をまとめる。

 グーグルなどの「GAFA」に代表される巨大ITが存在感を増す中、一般の利用者には購買や閲覧履歴の情報が知らないうちに利用されるといった不安も根強い。このため、ネット利用に関する安心感が高まるような環境の整備を目指す。

 協議会の座長には村井純慶応大教授が就き、ネット上でやりとりする情報などの正確性を担保する仕組みづくりを協議。各サービス事業者が付与する例が多いIDに関し、利用者自身でデータを管理できるような手法も検討する。外国の専門家とも議論を共有し、国際的なルールとして構築することを視野に入れる。(共同)