Friday, October 16, 2020 10:34 AM

独首都の少女像で日韓応酬 騒動拡大で地元板挟みに

 【ベルリン、ソウル共同】ドイツの首都ベルリンで、9月末に設置された従軍慰安婦の被害を象徴する少女像を巡る騒動が広がっている。地元自治体はいったん撤去を決めたが、韓国系市民団体の反発を背景に設置を当面認めると表明。日韓両政府も応酬を続け、板挟みになった自治体は妥協策を見いだせるかどうか不透明だ。

 「物議を醸す像の設置を当面認める」。像が置かれたベルリン市ミッテ区のフォンダッセル区長は13日の声明で発表した。同時に日韓間には「複雑な論争」があると述べ、困惑をにじませた。

 ミッテ区は戦時下の女性への性暴力に反対するとの観点で設置許可を出していたが、像は旧日本軍の行為のみを取り上げているとして8日に許可取り消しを発表した。