Friday, October 16, 2020 10:36 AM
米経済直撃、深い傷痕 失業増、景気拡大は終焉
新型コロナウイルスの感染拡大は、世界をけん引してきた米経済を直撃した。失業者が激増するなど不況の傷痕は深く、年明けまでの完全雇用に近い経済環境下で再選濃厚とみられていたトランプ大統領の選挙戦略を大きく狂わせている。
「第2次大戦以降で最悪の規模、スピードでの景気悪化だ」。米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が深刻さを指摘するように、史上最長の10年8カ月に及んだ米経済の景気拡大期は、新型コロナの感染拡大と経済活動の制限で突然終焉を迎えた。
感染拡大前の2月に3.5%だった失業率は、4月に戦後最悪となる14.7%まで悪化。9月に7.9%まで持ち直したが、3〜4月で失業した約2200万人のうち、復職などで取り戻せた雇用者数はほぼ半分の約1140万人にとどまる。
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