Monday, October 19, 2020 10:22 AM

コロナ感染者4000万人超す 最悪ペース、世界で急増

 【ジュネーブ共同=出口朋弘】ジョンズ・ホプキンズ大の集計によると、新型コロナウイルスの感染者が19日、世界全体で4000万人を超えた。経済・社会活動の再開を背景に、欧州や米国、イランなどでの感染の再拡大が目立ち、31日で1000万人増と、過去最悪のペースを更新する形で感染者が急増している。

 欧州を中心に移動規制の再強化が図られるなど、各国は対応を迫られているが、収束は依然見通せない状況。北半球は冬を迎えるため、新型コロナと共通する症状が多いインフルエンザが同時に大規模流行する恐れもあり、インフルエンザワクチン接種などが重要性を増している。

 死者は約110万人で、致死率は3%を切る水準にまで低下。検査の大幅拡充や、医療機関が重症者に対応できているためとみられるが、感染者急増は医療体制への負担を招く。世界保健機関(WHO)は拡大防止策の徹底を呼び掛けている。