Monday, June 27, 2016 5:46 PM

英国債、2段階格下げ EU離脱でリスク高まる

 格付け大手のスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は27日、英国債の長期信用格付けを最上位の「トリプルA」から「ダブルA」に2段階引き下げた。国民投票での欧州連合(EU)離脱派の勝利に伴い、経済見通しや財政上のリスクが高まるほか、国家の結束が揺らぐ可能性も理由に挙げた。

 こうした多くのリスクに照らし、今後の見通しは引き続き「ネガティブ(弱含み)」に据え置いた。

 S&Pは、今後の英国の政策決定に関し、予測がつきにくく、安定や効率性も損なわれると説明。現在は関税ゼロのEUとの貿易が今後も維持されるのかなど不透明な点は多く、英国に対する海外からの企業投資が落ち込む恐れがあるとした。(共同)