Tuesday, October 20, 2020 10:45 AM

22日討論会、最後の対決へ トランプ氏の攻撃激化も

 【ワシントン共同】11月3日の大統領選に向けた最後の候補者討論会が22日、テネシー州ナッシュビルで開かれる。投票日までに残された唯一の直接対決で、劣勢の共和党トランプ大統領にとって最終盤で形勢逆転につなげられる数少ない機会。トランプ氏は民主党バイデン前副大統領に対し、個人攻撃も強め圧倒したい考えとみられる。逃げ切りを図るバイデン氏が切り抜けられるかどうかが焦点だ。

 トランプ氏は最近、各地で開く集会の演説で、大衆紙が醜聞として報じたバイデン氏の息子を巡る疑惑を躍起になって取り上げている。バイデン氏が副大統領時代にウクライナ企業役員を務め対中ビジネスにも関与していた息子が、父親の影響力を利用し巨額の報酬を得ていたとの内容だ。

 トランプ氏の選対本部は19日の公開書簡で、討論会の実行委員会が設定した新型コロナウイルスなど六つのテーマに外交が含まれていないと不満を表明。トランプ氏は、バイデン氏の息子の疑惑を「外交問題」と位置付けて討論会で集中的に取り上げ、バイデン氏が掲げる「品位」をおとしめる狙いとみられる。