Thursday, October 22, 2020 10:25 AM

百貨店、お歳暮商戦幕開け 自宅用の需要にも期待

 大手百貨店のお歳暮商品が出そろい、商戦が本格的に始まった。今年は新型コロナウイルス感染拡大に伴う外出自粛の動きを受け、直接会うことが難しい親族や知人に贈るだけでなく、自宅に取り寄せて楽しむ需要も高まると想定。パッケージにこだわった商品や、全国のご当地グルメを楽しめる商品などを集めた。感染対策として店頭の混雑回避にも取り組む。

 三越伊勢丹は22日、取り扱う商品の一部である約100点を報道陣に公開。国立の博物館や美術館と協力して収蔵品を箱にプリントした商品の人気が高まっており、今回は葛飾北斎や尾形光琳といった画家の作品をあしらったギフトなどをそろえた。担当者は「海外旅行や帰省が難しい分、お取り寄せによって在宅の時間を充実させる動きが強まるのではないか」と話している。

 高島屋は、新型コロナで延期や中止が相次いだ各地の物産展を特集した。さっぽろ雪まつりで大ヒットしたというミルク甘酒(北海道)や、トラフグをフルコースで楽しめる料理セット(大分県)などが並ぶ。(共同)