Tuesday, October 27, 2020 9:23 AM

ディーゼル車、減税縮小へ 環境対策で電動車優遇

 政府、与党が2021年度税制改正で「エコカー減税」の対象を絞り込み、環境性能を高めたクリーンディーゼル車の購入・車検時にかかる税負担軽減措置を縮小する方向で調整していることが27日、分かった。現在は免税(100%減税)だが、同様に免税の電気自動車(EV)やハイブリッド車(HV)に比べて燃費が劣る。電動車を優遇する形に見直し、環境負荷低減に取り組む姿勢を明確にする。

 菅義偉首相は26日の所信表明演説で、国内の温室効果ガス排出を50年までに実質ゼロにすると表明した。菅政権で初めてとなる税制改正でも「菅カラー」を打ち出す。

 エコカー減税は、車検時などに払う自動車重量税を時限的に減免する仕組みで、今の措置は21年4月末に適用期限を迎える。翌5月以降も制度自体は延長するものの、EVや燃料電池車を含む5種類の「次世代自動車」としている免税対象車から、クリーンディーゼルは外す方向で検討する。(共同)