Wednesday, October 28, 2020 10:43 AM

公取委が携帯市場調査開始 接続料など、来春報告書

 公正取引委員会は28日、携帯電話市場の実態調査を始めたと発表した。携帯大手が格安スマートフォン会社に、回線を貸し出す対価として受け取る「接続料」が適切かどうかなどを調べ、来春をめどに報告書をまとめる。問題があれば是正して競争を促進することで、料金値下げやサービス向上につながるとしている。

 携帯市場を巡っては、総務省が料金引き下げに向けたアクションプラン(行動計画)を発表している。公取委の菅久修一事務総長は28日の記者会見で、総務省と連携すると説明し「消費者が何を望むか事業者が考えて競い合い、手頃な価格となることを期待している」と指摘した。

 実態調査では事業者への聞き取りや、消費者へのアンケートを実施する。消費者が最適な料金プランを選びやすい環境が整っているかどうかや、別の携帯会社への乗り換えにかかるコストも焦点となる。(共同)