Wednesday, October 28, 2020 10:45 AM

エルドアン氏風刺に猛抗議 トルコ、仏週刊紙を捜査へ

 【イスタンブール共同】フランスの風刺週刊紙シャルリエブドは28日付の1面で、イスラム教徒であるトルコのエルドアン大統領の風刺画を掲載した。トルコ大統領府は28日、強い抗議を表明、必要な法的措置や外交手段を講じると発表した。アナトリア通信によると、トルコ検察当局はエルドアン氏を侮辱した容疑でシャルリエブドに対する捜査を開始した。

 エルドアン氏は28日の与党会合での演説で「不道徳なものだ。私たちが愛する(イスラム教の)預言者を侮辱する人々に言うべきことはない」と語った。大統領府は「『反トルコと反イスラム主義』の汚れた沼を象徴するものでしかなく、欧州はその沼に沈みつつある」と非難した。

 エルドアン氏は、預言者風刺を「冒涜する自由」として擁護するフランスのマクロン大統領や欧州各国と対立を強めている。イスラム世界ではフランスに抗議するデモや不買運動が起きている。