Wednesday, October 28, 2020 10:46 AM

警官が黒人男性射殺 激戦州、大統領選影響も

 【ニューヨーク共同】大統領選の激戦州、ペンシルベニア州フィラデルフィアで26日、警官がナイフを持った黒人男性を射殺した。様子を捉えた動画がインターネット上で拡散、現場周辺では警官の対応に抗議するデモが起きた。26、27日と2日連続で一部が暴徒化し、地元警察は計90人以上を拘束した。米メディアが伝えた。

 米国では警官の行為で黒人が死亡する事件が相次ぎ、人種差別問題への対応は大統領選の主要な争点の一つとなっている。今回の事件が選挙戦にどのような影響を与えるのか注目を集めている。

 死亡した男性はウォルター・ウォレス・ジュニアさん(27)。地元警察などによると、所持していたナイフを手放すよう警告したにもかかわらず近づいてきたため、2人の警官が少なくとも計14発を発砲した。ウォレスさんは精神的な問題を抱えていたとされ、現場には母親もいたという。