Thursday, October 29, 2020 9:30 AM

フィスカー、デンマークの配車サービスに電動SUV供給

 電気自動車(EV)ベンチャーのフィスカー(Fisker、カリフォルニア州)は、デンマークの配車サービス会社ヴィゴ(Viggo)に電動SUV「フィスカー・オーシャン」を300台供給する。

 同社のプレスリリースによると、300台はデンマークで展開するヴィゴの電動車両群に加えられる予定で、2022年第4四半期までの納入完了を見込んでいる。フィスカーのヘンリク・フィスカー会長兼CEOは「オーシャンは、スペース、航続距離、価値を優先して開発されており、ヴィゴおよびそのドライバーや顧客にとっても重要な車両となる。この契約を皮切りに、ヴィゴのようなモビリティー企業や大企業と大口契約を交わしていきたい」と話している。

 19年に設立されたヴィゴは、すでに55台以上のEVネットワークを構築し、年内には100台に増やす予定。これまでに10万回以上の移動サービスを提供している。21年にはノルウェイにも進出する予定で、「フィスカー・オーシャン」は同社のスカンジナビア事業拡大で重要な役割を果たす。

 一方、フィスカーは最近、カナダのマグナ・インターナショナルと「オーシャン」の共同開発および製造支援に関する戦略提携を発表している。

 「オーシャン」は、22年第4四半期ごろの発売を予定しており、生産はマグナが欧州で行う。容量80キロワット時(kWh)のリチウムイオン電池を搭載し、航続距離は最大300マイル(483キロ)。

 フィスカーは米国でEVの充電インフラ整備を進めるエレクトリファイ・アメリカとも提携して、同社の充電ステーションで実用的なEV充電を提供している。

https://www.fiskerinc.com/wp-content/uploads/2020/10/Fisker-and-Viggo-Fleet-Order-Press-Release-.pdf