Friday, October 30, 2020 10:08 AM

76歳名将が古巣復帰 ホワイトソックス新監督にラルーサ氏

 大リーグ、ホワイトソックスは29日、新監督に歴代3位の通算2728勝を挙げ、米国野球殿堂入りしているトニー・ラルーサ氏の就任を発表した。指揮を執るのは10年ぶりで、同球団では35年ぶり。現役最年長となる76歳の名将は球団公式サイトで「シカゴに戻るなんて考えてもいなかった」と驚きつつ「私の心はいつもダッグアウトの中にあった」と意欲をかき立てた。

 1979年のシーズン途中、ホワイトソックスで34歳にして指揮官の道を歩み始める。その後はアスレチックス、田口も所属したカージナルスを率いてワールドシリーズを3度制覇、最優秀監督には4度輝いた。2011年の勇退後はエンゼルスなどでフロント職に就き「近くで試合を見ているのに何もできない。友人には苦痛だと言っていた」と述懐した。

 チームは今季、08年以来のプレーオフ進出を果たした。打線はアブレイユやアンダーソン、投手陣にも8月にノーヒットノーランを達成したジオリトら好選手を擁し、地区2連覇中の前田のツインズに十分対抗できる。同氏の「勝つ準備ができているチーム」と分析した言葉には自信がにじむ。井口が貢献した05年以来のワールドシリーズ制覇を目指す球団のハーン・ゼネラルマネジャーは「期待に応えてくれるのに最適な人材」と人選を説明した。(ロサンゼルス共同=松下裕一)