Friday, October 30, 2020 10:12 AM

中国、米との分断を否定 経済「閉じない」と強調

 【北京共同】中国共産党は30日の記者会見で、対立を深める米国との経済面での「デカップリング(切り離し)」は「現実的ではない」との見方を示した。ハイテクで米国に依存しない「自力更生」を進める一方、貿易問題では歩み寄る姿勢をアピールした形だ。2021年から始まる中期経済目標の第14次5カ年計画で、中国経済は「閉じない」と強調した。

 29日に閉幕した党の重要会議、第19期中央委員会第5回総会(5中総会)について説明し、内外メディアの質問に答えた。党主催のこうした記者会見は初めてだという。

 経済政策を担当する中央財経委員会弁公室の韓文秀副主任は、新型コロナウイルスの影響下でも7〜9月期の米中貿易額は前年同期比で16%増えたと指摘。「心から切り離しを望んでいる者は少ない」と述べた。