Monday, November 02, 2020 9:20 AM

トランプ氏、追い上げ全力 バイデン氏は黒人票固め

 【フィラデルフィア、ワシントン共同=池田快、田中光也】大統領選が3日に迫り、共和党候補トランプ大統領(74)と民主党候補バイデン前副大統領(77)は1日、いずれも激戦州入りして演説した。全米平均支持率でリードを許しているトランプ氏は1日に5州を回る強行日程で、追い上げに全力。バイデン氏はペンシルベニア州の2カ所で人種差別解消を訴え、黒人票固めを図った。

 双方とも相手候補が前日に演説した州に乗り込むなど、激しい選挙戦を展開した。トランプ氏はミシガン州での集会で、同州が一大拠点の自動車産業について、海外に移転した工場を日本の安倍晋三前首相らと交渉して国内に取り戻したとアピール。バイデン政権になれば増税などにより「工場がまた日本に出て行く」と主張した。

 トランプ氏はカナダ国境に近いミシガン州から大票田のフロリダ州まで、昼前から深夜にかけて飛び回る日程で、前回圧勝したアイオワ、保守牙城のジョージアの両州もてこ入れのため遊説。白人労働者層の支持固めと、中南米系の切り崩しを狙った。