Tuesday, November 03, 2020 9:29 AM

トルコ沖地震、女児救出 4日ぶり、死者は100人超

 【イスタンブール共同】トルコ、ギリシャ沖のエーゲ海で発生した地震の最大被災地、トルコ西部イズミル県バイラクルで3日午前、倒壊した建物から女児が4日ぶりに救出された。生存率が著しく下がるとされる「発生から72時間」を経過。エルドアン大統領は「奇跡」とツイッターに投稿した。救助チームは残る4カ所の倒壊現場で捜索活動を続けている。

 トルコ当局の3日の発表によると、国内の死者は107人、負傷者は1000人を超えた。死者はギリシャ側の2人と合わせて計109人となった。

 コジャ保健相によると、救出されたのはアイダ・ゲズギンちゃん。3歳前後とみられる。地元メディアによると、冷蔵庫と食器洗い機の間で見つかり、救出時には笑顔を見せた。地震発生から約91時間が経過し、現場は歓声に包まれた。担架で運び出される際に「お母さん、お母さん」と声を上げたが、母親は間もなく遺体で発見された。