Tuesday, November 03, 2020 9:29 AM

両候補激戦州で最後の訴え 次の4年懸け、中間層意識

 【スクラントン、クリーブランド共同】大統領選を翌日に控えた2日、共和党のトランプ大統領と民主党のバイデン前副大統領は、中西部から東部に広がるラストベルト(さびた工業地帯)の激戦州などで最後の訴えを行った。両氏は前回選でトランプ氏の勝利をもたらした中間層、労働者の票を強く意識し、次の4年間の米国像を懸命にアピールした。

 ラストベルトではバイデン氏が世論調査でリード。追い上げを図るトランプ氏は同日、ノースカロライナ州のほか、ペンシルベニア州やミシガン、ウィスコンシン両州の計5カ所で遊説し、前回選でラストベルトを民主党から奪う原動力となった白人労働者層の票の掘り起こしを図った。

 ペンシルベニア州ではバイデン氏の出身地スクラントンに乗り込み、数千人を集めた屋外集会を開き、バイデン政権になれば厳しい新型コロナウイルス対策で「経済が封鎖される」と主張した。2期目では減税や規制緩和を続け、海外に流出した製造業を取り戻すと支持を呼び掛けた。