Wednesday, November 04, 2020 9:25 AM

米、パリ協定から正式離脱 トランプ政権1年前に通告

 【ワシントン共同=斎藤香織】地球温暖化対策の国際枠組み「パリ協定」から米国が4日、正式に離脱した。トランプ政権が1年前に国連に通告し、規定によりこの日、離脱が確定した。だが大統領選の対立候補のバイデン前副大統領(民主党)は、勝利して大統領に就任すれば復帰すると公約しており、大統領選の結果次第で再加入の可能性がある。

 米国は、主要な温室効果ガスとして知られる二酸化炭素(CO2)の排出量が中国に次ぎ世界2位。その離脱は、パリ協定で加速する脱炭素の勢いに水を差す恐れがある。

 熱波や干ばつ、洪水など温暖化と関連するとみられる気象災害が世界各地で深刻化する中、参加国は改めて温室効果ガス削減や被害軽減の対策強化で結束を求められる。