Friday, November 06, 2020 9:25 AM

米失業率高止まりの公算 10月、コロナ悪影響続く

 【ワシントン共同】米労働省は6日、10月の雇用統計を発表する。新型コロナウイルス感染症の影響が長引き失業率は高止まりする公算が大きい。金融市場は前月の7.9%から7.7%へと小幅改善し、景気動向を敏感に映す非農業部門の就業者数は60万人程度増えると予想している。

 失業率は戦後最悪の14.7%を記録した4月からは改善傾向にあるものの回復ペースが鈍化。感染の再拡大による悪影響が懸念され、雇用問題への対応は大統領選後の米政権にとって重要課題となる。

 米国では新型コロナの流行前の2月まで失業率は歴史的低水準である3%台に下がり、ほぼ完全雇用の状態だった。爆発的な感染流行で経済活動が急停止し、3月以降のわずか2カ月間で約2200万人が失業。移動制限や店舗休業などの緩和で1100万人超が職場復帰したが、残る約半数は職を失ったままだ。