Monday, November 09, 2020 9:11 AM

中国、対立長期化に備え 台湾は緊密関係目指す

 【北京、台北共同】中国では米国のバイデン前副大統領が新たな大統領に就任しても、米中対立は解消しないとの見方が強い。習近平指導部は米国との関係修復を望みつつも、長期戦への備えを急いでいる。一方トランプ政権との結び付きを強めた台湾の蔡英文政権は、統一圧力を強める中国に対抗するため、バイデン氏の政権とも緊密な関係の構築に努めたい考えだ。

 中国共産党機関紙、人民日報系の環球時報は9日付の社説で、既に米中対立という大きな流れは固まっているため「バイデン氏が(緊張)緩和をもたらすという幻想は持ってはならない」と指摘した。

 中国の経済規模は2030年代には米国を抜くとされる。米国があらゆる分野で中国を抑え込もうとするのは必至だ。共産党は10月下旬の重要会議で、35年までに先端技術や軍事力を磨いて国力を増強する長期目標を確認した。