Monday, November 09, 2020 9:12 AM
対イラン政策に関心集中 イスラエル・アラブ警戒
【テヘラン、エルサレム、カイロ共同】トランプ大統領の退場は米国とイランの緊張緩和につながるのか。中東の関心はこの一点に集中する。当選を確実にしたバイデン前副大統領は、条件付きで核合意に戻る対話路線を示しており、イランは経済制裁緩和を期待し動きを注視。「反イラン」で一致し関係正常化を進めたイスラエルとアラブ諸国は、米外交の揺り戻しを警戒している。
イランが核開発を制限する見返りに、米欧などが制裁を解除することを定めた「イラン核合意」は、トランプ政権発足まで米イラン関係の基軸だった。だがトランプ氏は2018年、合意を一方的に離脱し制裁を拡大。対立は深まり一時は戦争の瀬戸際にまで至った。
バイデン氏は、イランが義務を厳格に履行するなら核合意に復帰するとの考えだ。イランのロウハニ大統領はバイデン氏の勝利が伝えられると、米国に「過去の過ちの償い」を求めて敵視政策の転換を訴えた。出方を見極める構えだ。
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