Monday, November 09, 2020 9:12 AM

巨額投資で成長押し上げ 政策実現へ経済閣僚焦点

 【ワシントン共同】大統領選で勝利を確実にしたバイデン前副大統領は、4年で2兆ドル(約206兆円)に上る巨額のインフラ投資で経済成長を押し上げる方針だ。新型コロナウイルスの感染拡大で悪化した景気の回復を優先。ただ政策の実現は難航が予想され、起用される経済閣僚の手腕が焦点になる。

 バイデン氏は7日の勝利宣言で「米国を支えている中間層を再建する」と訴え、トランプ政権で広がった所得格差を是正すると強調。大恐慌後に積極的な公共投資などに取り組んだニューディール政策を引き合いに出し、歳出拡大で経済再生を図る姿勢を示した。

 バイデン氏がぶち上げる2兆ドル投資は再生エネルギーなど脱炭素社会の実現に振り向ける計画だ。製造業支援や育児、介護といった社会保障の拡充にも取り組み、歳出増は10年間で10兆ドル規模に上るとの試算がある。