Thursday, November 12, 2020 9:35 AM

香港議会、民主派ゼロに 一国二制度「死んだ」

 【香港共同】中国の決定に基づく香港立法会(議会)の民主派4人の議員資格剥奪に抗議するため、民主派最大政党、民主党の胡志偉主席ら残りの民主派議員15人全員が12日午後、立法会事務局に辞表を提出した。胡氏は「香港は『一国一制度』に直面している。『一国二制度』は既に死んだ」と述べ中国を強く批判した。

 立法会の勢力は定数70のうち、親中派41、中間派2、欠員27となる。親中派が圧倒的多数となることで、立法会が、中国共産党の決定を追認するだけの「ゴム印」ともやゆされる中国の全国人民代表大会(全人代)のようになると懸念されている。

 来年の立法会選挙に向けて香港政府は、中国本土に住む香港人の投票を可能にする法案など民主派が「悪法」と警戒してきた法案を次々と成立させていく見通しだ。