Thursday, November 12, 2020 9:36 AM

来年2月までイベント制限 食事伴う映画は満員可能に

 政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会は12日、12月1日以降のプロスポーツなどの大規模イベントに関する人数制限方針について、緩和を来年2月末まで見合わせることを了承した。西村康稔経済再生担当相は分科会終了後の記者会見で、感染拡大が顕著になってきたためと理由を説明した。一方、定員の50%までに制限しているポップコーンやホットドッグなどの食事を伴う映画観賞は、今年12月1日から満員を認めると述べた。

 西村氏は映画観賞での満員の条件として、食事をしている際は会話をせず、食事後はマスクを着用するなど十分な感染対策を講じることを挙げた。人出の増加が懸念される初詣については、境内での飲食を控え、混雑を回避して適切な対人距離を確保する必要があると指摘。新型コロナの接触確認アプリ「COCOA(ココア)」の導入を呼び掛けることも求めた。

 合唱は飛沫が感染につながる恐れがあるが、マスクを着用した上で、人と人との距離を前後1メートル、左右50センチ取れば、リスクは低いとの分析結果を示した。十分な換気対策を講じることが前提となる。これまでは前後2メートル、左右1メートルの距離を保つよう求めていた。(共同)