Thursday, November 12, 2020 9:38 AM

バイデン氏、政権人事着手 多様性重視で脱トランプ流

 【ワシントン共同】大統領選で勝利を確実にした民主党のバイデン前副大統領は11日、大統領首席補佐官にロン・クレイン氏を起用すると発表し、政権人事に本格着手した。バイデン氏は「米国の姿を反映した政権」の発足を公約に掲げ、人選で多様性を重視する考え。白人男性が主要ポストを占めるトランプ政権とは打って変わって女性を多く起用し、人種的なバランスにも配慮した構成になりそうだ。

 12月上旬までに主要閣僚を発表する見込みで、米メディアでは人事の観測が飛び交う。

 筆頭閣僚で外交を担う国務長官には、ライス元大統領補佐官やクーンズ上院議員、バーンズ元国務副長官の名前が挙がる。黒人女性のライス氏はオバマ前政権で国連大使も歴任したベテランだが、2012年にリビアで起きた米領事館襲撃事件の説明を巡り共和党の追及を受けたことがあり、指名されれば共和党の反発が予想される。