Friday, November 13, 2020 9:53 AM
香港国安法から留学生保護 英米名門大、匿名制も
【ロンドン共同】英国や米国の名門大で、中国の香港国家安全維持法(国安法)による訴追から香港の留学生らを守るため、講義で匿名制を導入するなどの対策を講じる動きが広がっている。学生らの表現の自由を尊重しつつも「何がリスクになるのか推測しきれない」との警戒感が強い。
香港への統制強化を目的とする国安法は、海外での活動も取り締まりの対象。英メディアによると、中国にまつわる講義での発言が、自身にとって不利な証拠とされかねないと懸念する学生は少なくなく、英中部の大学で学ぶ香港出身の学生は、英国にいても中国当局から「監視されている感覚がある」と話す。
英オックスフォード大は中国研究を専攻する学生が同国当局により「反政府的」と見なされることを防ぐため、匿名で課題を提出させることを決定。講義外で行うグループでの指導を1対1形式に変更した。講義を録画し、外部関係者と共有すれば規律違反と見なす。
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