Monday, November 16, 2020 9:23 AM

敗北宣言せず政権移行も トランプ氏、不正主張継続

 【ワシントン共同】大統領選を巡り、共和党のトランプ大統領が、勝利確実になった民主党のバイデン前副大統領への敗北宣言をしないまま、選挙結果を受け入れて政権移行に応じるとの見方が出ている。15日もツイッターでバイデン氏の勝利に初めて言及したものの、敗北を認めるのは拒否。「選挙で不正があった」と主張し続け、退任後も共和党内で影響力を保つ方法を模索している可能性がある。

 「現実を受け入れようとしているのなら前向きだ」。来年1月20日に大統領に就任するバイデン氏の大統領首席補佐官に決まったクレイン氏は15日、選挙は仕組まれていたと主張しつつ勝者はバイデン氏と書き込んだトランプ氏のツイートを評価した。

 トランプ氏は不正を訴えて法廷闘争を続けるが、成果は上がっていない。15日もオハイオ州のデワイン知事(共和党)らがバイデン氏の政権移行チームへの協力を促すなど、与党内からも政権交代へ準備を進めるよう求める声が上がっている。