Wednesday, November 18, 2020 9:25 AM

米軍削減、政権交代前に 1月、アフガンとイラク

 【ワシントン共同=竹本篤史、田中光也】ミラー米国防長官代行は17日、アフガニスタンとイラクの駐留米軍を来年1月15日までにそれぞれ約2500人まで削減すると発表した。大統領選で敗北確実となったトランプ大統領は同月20日に政権交代する見通しで、公約としてきた外国駐留軍削減を駆け込みで実行する形だ。

 バイデン前副大統領の大統領選勝利を認めず抵抗を続けるトランプ氏には、有言実行の姿勢をアピールする狙いがあるとみられる。ただ、性急な削減による治安悪化が懸念され、与党共和党からも批判の声が上がった。

 現在、アフガンには約4500人、イラクには約3000人が駐留している。アフガンでは政府と反政府武装勢力タリバンの停戦協議が続く中、各地で戦闘が発生。過激派組織「イスラム国」(IS)によるテロも頻発している。