Wednesday, November 18, 2020 9:28 AM

イルカ保護活動家勝訴確定 退去強制処分は「違法」

 最高裁第3小法廷(宇賀克也裁判長)は、米国籍のイルカ保護活動家リチャード・オバリー氏(81)が退去強制処分の取り消しを求めた訴訟で、国の上告を受理しない決定をした。17日付。処分は違法だと判断し、取り消した一、二審判決が確定した。

 一、二審判決によると、オバリー氏は2016年1月、成田空港から観光目的で入国しようとしたが、上陸手続きで「活動内容が不明」として認められず、異議申し立ても退けられた。同年2月に退去強制の処分を受け出国した。

 国側は過去の入国の際、申告内容と異なる行動や、イルカ追い込み漁で知られる和歌山県太地町での迷惑行為があったとして、処分は相当だと主張していた。(共同)