Wednesday, November 18, 2020 9:29 AM
情勢顧みず米軍削減強行 トランプ氏、内外で批判
【ワシントン共同】トランプ政権は17日、アフガニスタンとイラクに駐留する米軍のさらなる削減を発表した。2024年の次期大統領選への再出馬も取り沙汰されるトランプ氏は、公約とする外国駐留軍の削減を強行し、保守層への影響力を維持する考えとみられる。ただ、改善しない両国の治安情勢を顧みない判断に内外から批判が噴出、四面楚歌の状態だ。
トランプ氏に起用されたばかりのミラー国防長官代行は17日、議会に削減方針を説明したが、議会側では反対論が多勢だ。与党共和党の上院トップ、マコネル院内総務が前日、珍しくトランプ氏を批判したのに続き、同党のルビオ上院議員も米メディアに「われわれの対テロ戦能力が失われる事態を懸念している」と語った。
上院軍事委員会のケーン議員(民主党)は「場当たり的な決断は安全保障を損ない、米国やアフガン、イラクの人々の命を危険にさらす」と厳しく指摘した。背景には、11年に米軍がイラクから撤退した後、過激派組織「イスラム国」(IS)の台頭を許した苦い経験がある。
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