Monday, November 23, 2020 8:43 AM

光ファイバー網で異常検知 NEC、AIが振動解析

 NECが既設の光ファイバー網を使って、電柱や橋の劣化、道路の混雑状況を検知する世界初の技術開発を進めている。敷設する地中や電柱の振動を人工知能(AI)が解析し、異常の有無を遠隔で判定する。約50センチごとに検知でき、理論上は100キロ以上先まで診断可能だ。災害時の活用も期待できる。

 インターネットを利用する際に広く使われる光ファイバーは、振動や音、熱の変化を捉える機能も併せ持つ。検知装置で微弱な反応を計測し、異常の予兆や通常時との変化をグラフや確率で示す。

 検知装置のある建物内の電源が確保されていれば、停電時でも交通網の寸断や建物内の逃げ遅れも把握可能になる。(共同)