Monday, November 23, 2020 8:44 AM

いまだバイデン氏承認せず 現職慕うブラジル大統領

 【サンパウロ共同】トランプ大統領を慕い「ブラジルのトランプ」と呼ばれるボルソナロ大統領が、米大統領選で勝利が確実になったバイデン前副大統領をいまだ勝者と認めておらず、国内外で孤立を深めている。ブラジルメディアが報じた。

 23日までにバイデン氏に祝意を示さず、勝者と認めていないのは、ロシアのプーチン大統領、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長、メキシコのロペスオブラドール大統領ら。国際社会では極めて少数派になり、南米ではボルソナロ氏がほぼ取り残されている。

 モウラン副大統領は13日、個人的な見解としながら「バイデン氏の勝利は覆らなくなりつつある」と発言。政権内でもバイデン次期政権との関係構築を図るべきだとの声が出ているが、ボルソナロ氏や、トランプ氏支持者のアラウジョ外相らの手前、それ以上の行動は取れていない。