Wednesday, December 02, 2020 9:26 AM

4〜5日間隔で選手検査 観客行動把握へアプリ活用

 政府は2日、東京五輪・パラリンピックの新型コロナウイルス対策を検討する調整会議の第6回会合を首相官邸で開き、選手らの検査や出入国の仕組み、感染予防対策などを中間整理として公表した。選手村に滞在する選手らには、症状がなくてもウイルス定期検査を原則96〜120時間(4〜5日)の間隔で実施すると明記。海外からの観客に関し、スマートフォンのアプリなどによる行動や健康の把握を検討し、来春までに具体的な措置を決めるとした。

 コロナが完全には収束しない状況を想定し、感染リスク低減を狙う。政府、大会組織委員会、東京都は対策の大枠が固まったことを踏まえ、1000億円程度と見込まれるコロナ対策費と約2000億円と試算される延期に伴う追加経費の負担割合を決める。各代表者が近く協議する方向で調整する。

 中間整理によると、ホストタウンや事前キャンプ地に入った海外からの選手には、入国時検査から96〜120時間後をめどに再び検査を行う。検査はPCRと抗原検査を基本とし、陽性の場合は再検査し、2度陽性の場合はすぐに感染防止措置を取る。検査間隔はウイルス潜伏期間や選手への負担を考慮して決めた。選手村に検体採取センターや検査結果の分析設備を整備する。(共同)