Wednesday, December 02, 2020 9:28 AM

中国、輸出管理の品目発表 施行後初、暗号技術対象

 【北京共同】中国商務省は2日、国家安全に関わる物品や技術の輸出を制限する輸出管理法を巡り、規制対象となる品目の一部を発表した。関連リストを明らかにするのは初めてとみられる。規制するのはデータの暗号化技術に関する分野で、ICチップや量子暗号通信の設備などが挙げられている。来年1月から適用される。

 輸出管理法は今月1日に施行されたものの対象リストが示されておらず、国際社会から懸念の声が出ていた。今後、他の製品や技術にも広がる可能性がある。日本の産業界では中国産レアアース(希土類)にも規制がかかる可能性があることに不安が高まっている。

 今回は、中国の暗号法で規定する「商用暗号」の技術や製品が対象で、ICチップであれば電力や金融分野に使われる一定の計算法に基づくとするなど細かく規定している。インターネットのVPN(仮想私設網)設備なども含まれる。