Wednesday, December 02, 2020 9:29 AM

円滑接種へ改正法成立 無料提供、安全評価強化

 新型コロナウイルス感染症のワクチンを国の費用負担で無料で提供し、円滑に接種を進めるための改正予防接種法が2日の参院本会議で、全会一致で可決、成立した。開発が先行するファイザーなどのワクチンは日本でも本年度中に接種が始まる可能性がある。政府は、安全性に関わる情報を集めて評価する仕組みの強化や、輸送や保管に必要な設備の確保など、接種に向けた体制づくりを本格化させる。

 感染が確認された入国者に対する隔離や停留といった措置の期限を延長し、来年2月以降も実施できるようにする改正検疫法も成立した。

 加藤勝信官房長官は参院本会議後、定例記者会見で「ワクチンが円滑に接種できるよう、地方自治体や医療関係者と緊密に連携しながら体制整備に努めたい」と述べた。その上で「感染予防効果や副反応のリスクも含め、国民に正しく知識を持ってもらうことが重要だ」と強調し、国民への周知や広報に努めるとした。(共同)