Wednesday, December 02, 2020 9:30 AM

米、対中関税を当面維持 バイデン氏「すぐ動かず」

 【ワシントン共同=藤原章博】バイデン次期大統領は1日夜(日本時間2日)、トランプ政権が発動した中国に対する制裁関税を当面維持する方針を明らかにした。ニューヨーク・タイムズ紙に「すぐに行動を起こすつもりはない」と語った。新たな制裁関税には否定的な考えを示してきたが、中国の知的財産権侵害などの貿易慣行を是正するため圧力を継続する意向を示した。

 日本を含む同盟国にも呼び掛け、対中国の包囲網を構築したい考えで、日本経済にも影響を及ぼしそうだ。

 米中の「貿易戦争」とも呼ばれる激しい対立は、ハイテク分野など多方面に広がっている。バイデン氏が引き続き中国に厳しく臨む姿勢を示したことで、トランプ大統領が来月任期を終えても、米中の緊張関係は続く公算が大きくなった。