Wednesday, December 02, 2020 9:31 AM

香港の周庭氏に禁錮10月 民主派締め付け強化

 【香港共同=太安淳一】昨年6月に香港政府の「逃亡犯条例」改正案に抗議する警察本部包囲デモを扇動したとして、無許可集会扇動罪などに問われた周庭、黄之鋒の両氏ら民主活動家3人の公判が香港の裁判所で2日開かれ、裁判官は周氏に禁錮10月、黄氏に同13月半の量刑をそれぞれ言い渡した。周氏への実刑は初めて。

 実刑判決は、中国政府の強硬姿勢の下、6月末の香港国家安全維持法(国安法)施行で強まる民主派締め付け強化の流れを反映したと言えそうだ。周氏は法廷内で量刑を告げられると、うなだれたまま肩を震わせ泣いた。黄氏は弁護士を通じて「闘いの終わりではない」とのコメントを発表した。

 両氏と共に罪に問われた林朗彦氏は禁錮7月を宣告された。3人は今後上訴するとみられる。