Thursday, December 03, 2020 9:30 AM

ジスカールデスタン氏死去 元仏大統領、新型コロナで

 【パリ共同】1974〜81年の1期7年、フランス大統領を務め、先進国首脳会議(サミット)の生みの親ともなったバレリー・ジスカールデスタン氏が2日、新型コロナウイルス感染のため同国中部オートンの邸宅で死去した。94歳。フランスのメディアが伝えた。

 マクロン大統領は声明で「フランスを変革した。進歩と自由の政治家だった」と功績をたたえた。ドイツのメルケル首相が「フランスは政治家を、ドイツは友人を、私たちは偉大な欧州人を失った」とするなど追悼の声は国内外から相次いだ。

 48歳で大統領となり、若さと実行力から「フランスのケネディ」とも呼ばれた。「自由」「中道」を旗印とし、人工中絶を合法化。熱心な欧州連合(EU)支持者で、在任中だけでなく退任後も統合の推進に尽力した。