Thursday, December 03, 2020 9:31 AM

香港紙創業者の黎氏も収監 民主派大物を起訴

 【香港共同】香港民主派の大物で中国に批判的な香港紙、蘋果日報の創業者、黎智英氏が3日、詐欺罪に問われた事件の初公判で、裁判官により保釈を認められず収監された。黎氏は2日に同罪で起訴されていた。

 香港では黎氏と同様に国際社会に影響力を持つ民主活動家の周庭氏、黄之鋒氏が2日、昨年の抗議デモを巡り実刑判決を受けたばかり。相次ぐ収監は、中国の習近平指導部が強硬姿勢を取る中、民主派による世界への情報発信を封じ込める狙いとみられる。

 黎氏は8月10日、香港国家安全維持法(国安法)違反で逮捕され、その後、保釈されていた。保釈条件として定期的に警察署への出頭を求められており、今月2日に出頭したところ、詐欺罪での起訴を告げられ拘束されていた。