Thursday, December 03, 2020 9:31 AM

通常医療と両立困難に コロナ感染最多水準続く

 新型コロナウイルス対策を厚生労働省に助言する専門家組織は3日、国内の感染状況について、新たな感染者数は最多の水準が続いており、引き続き最大限の警戒が必要との分析結果をまとめた。入院者数や重症者数が増え続ける中、予定された手術や救急の受け入れを制限する事例もあり「各地で通常の医療との両立が困難になり始めている」と強い危機感を示した。

 脇田隆字座長(国立感染症研究所長)は「爆発的に感染者が増加している状況にはないが、増え方が鈍化しているかどうかは、まだ判断できない」と指摘。20〜50代が感染に気付かずに他人にうつす例が目立つことから「感染拡大を抑えるために、20〜50代の移動を抑えることが重要だと考えている」と述べた。

 直近1週間の全国の感染者数は約1万5000人で、前週から大きく増えてはいないが、依然として多い。感染が拡大している地域として、北海道、首都圏、関西圏、中部圏、沖縄を挙げた。関東では茨城、群馬でも広がっている。(共同)