Friday, December 04, 2020 8:48 AM

マスク、鼻まで覆って 大きな飛沫の吸入抑制

 新型コロナウイルスの飛沫を防ぐ効果が、各種の研究で明らかになってきたマスク。理化学研究所のスーパーコンピューター「富岳」を使った解析でこのほど、判明済みの飛沫拡散防止効果に加え、着けている人を一定程度守る効果もありそうだとの結果が出た。

 研究したのは理研の坪倉誠チームリーダーら。6秒間の呼吸で大小の飛沫が鼻や喉にどのくらい入るかを、不織布マスク装着時とマスクなしの場合に分けて計算した。

 その結果、マスクをしていると、していない場合に比べて入ってくる飛沫の数を3分の1に減らせることが分かった。坪倉さんは「マスクから鼻が出ている人がいるが、自分を守るためには鼻もきちんと覆ったほうがいい」と勧める。(共同)