Monday, December 07, 2020 8:52 AM

飲食業倒産、最多更新へ 20年1〜11月、8%増

 2020年の飲食業の倒産件数(負債額1000万円以上)が過去最多を更新する見通しとなったことが7日、分かった。東京商工リサーチによると、1〜11月は前年同期比8.0%増の792件で、これまでの最多だった11年の800件を上回るのはほぼ確実。新型コロナウイルス流行による緊急事態宣言に加え、宣言解除後も客足が戻らずに資金繰りに行き詰まる例が多いためだ。

 自主的な休廃業・解散と負債額1000万円未満の倒産を加えると計約2400件に上り、飲食業の苦境はさらに鮮明となる。一部の自治体は現在、飲食店に対し営業時間の短縮を要請しており、忘年会・クリスマスシーズンの書き入れ時の売り上げ落ち込みは必至で、倒産は一段と増えそうだ。

 1〜11月の倒産は、日本料理店やラーメン店、焼き肉店といった「専門料理店」が192件で最も多い。定食店などの「食堂・レストラン」(184件)、居酒屋などの「酒場・ビアホール」(162件)が続いた。(共同)