Monday, December 07, 2020 8:53 AM

カメラ、業績に貢献できず オリンパス社長、医療注力

 オリンパスの竹内康雄社長は7日、オンラインで共同通信などのインタビューに応じ、来年1月に売却するデジタルカメラなどの映像事業について「結果的にほぼ業績に貢献できず、全社の足を引っ張っていたのが実態だった」と説明した。今後は内視鏡や治療機器といった医療分野に注力し「第2の創業と位置付け、改革を断行する」と決意を述べた。

 映像事業は分社化して株式の大半を投資ファンドが設立した新会社に1月1日付で売却する。竹内氏は「映像事業の市場が小さくなり、構造改革を長期間続けてきた」と振り返った。医療分野に注力する経営戦略の見直しが売却の契機だったとの認識を示した。

 医療分野では、世界シェア7割を占める消化器内視鏡システムを中心に、戦略的な投資を続ける方針を表明した。4日に発表した米国の医療システム会社買収を例に挙げた。(共同)