Monday, December 07, 2020 8:53 AM

野党不参加で政権圧勝 ベネズエラ「独裁」強化へ

 【サンパウロ共同】南米ベネズエラで国会(一院制、277議席)議員選が6日投開票され、選挙管理当局は7日未明、反米左翼マドゥロ政権の与党統一社会党(PSUV)などでつくる政党連合が圧勝したと発表した。主要野党は政権による不正が予測されるとして不参加だった。マドゥロ大統領は行政と司法に加え、立法府も掌握することになり独裁的な体制を強化する。

 投票率は低いとみられ、ポンペオ米国務長官は6日「行われたのは不正といんちきだ。選挙ではない」とツイッターに投稿。国際社会から批判の声が相次ぐのは必至だ。

 マドゥロ氏は7日「われわれは勝利し、新しい国会を手に入れた」と大統領府からオンラインで宣言。妻や息子の当選も明らかにした。新議会は来年1月5日発足、任期は5年。