Tuesday, December 08, 2020 9:31 AM

コアラ死傷など6万匹 豪、2月までの森林火災

 【シドニー共同】環境保護団体、世界自然保護基金(WWF)オーストラリア支部は7日、今年2月ごろまで約半年間続いた同国の森林火災の最終報告を発表した。死んだり、やけどなど負傷をしたり、脱水症状を起こしたりするなどの影響を受けたコアラが6万匹以上に及ぶと結論付けた。

 地域別では「固有種の宝庫」と呼ばれる南部カンガルー島で4万1000匹以上、南東部ビクトリア州が1万1000匹以上、東部ニューサウスウェールズ州が約8000匹などとなっている。

 コアラは2016年の生息数が33万匹との推計があるが、この森林火災以前に10万匹を切っていたとみる保護団体もあり、正確な数は不明だ。