Tuesday, December 08, 2020 9:31 AM

米政権ワクチンアピールへ 迅速開発で「サミット」

 【ワシントン共同】トランプ政権は7日、新型コロナウイルス感染症ワクチンの迅速な開発をアピールする「ワクチンサミット」を8日にホワイトハウスで開くと発表した。近く食品医薬品局(FDA)がファイザー製ワクチンの緊急使用を許可して接種が始まるとみられており、政府や州などの関係者を招いて実績として強調する狙い。

 サミットではトランプ大統領が演説して「米国第一」の供給方針と、その後の国外普及への協力を掲げる大統領令に署名するという。ファイザーや共同開発のドイツ企業ビオンテック、他にFDAに許可を申請したモデルナなどワクチンメーカーは欠席する。政権幹部は「審査側のFDAとの同席は適切でないと判断した」と説明したが、メーカー側が参加を断ったとの報道もある。

 政権対策チームの中心メンバーで、バイデン次期政権にも登用されるファウチ国立アレルギー感染症研究所長も欠席する。同じ日にバイデン次期大統領がファウチ氏の人事を説明する記者会見を予定している。