Tuesday, December 08, 2020 9:33 AM

理数学力、トップ水準維持 一部低下も全教科5位以内

 国際教育到達度評価学会(IEA)は8日、世界の小4と中2に当たる学年を対象とした2019年国際数学・理科教育動向調査(TIMSS)の結果を公表した。日本の平均得点は小4理科が7点下がったものの、小中全てで5位以内に入り、トップレベルを維持。学習意欲を尋ねた質問では「算数・数学、理科は楽しい」と答えた小中学生が増え、「理数嫌い」に改善傾向が見られた。

 文部科学省は「学校や教育委員会による積極的な取り組みの成果」と評価。小4理科の低下の要因は今後詳細に分析する。学習意欲は中学生になると下がるため、対策を進めるとした。

 TIMSSは4年ごとに実施。1995年調査の国際平均を500点に設定し、結果を比較できるよう統計処理している。今回参加した国・地域は小4が58、中2が39。小中全教科で成績上位のほとんどをアジア勢が占め、いずれもシンガポールがトップだった。(共同)