Tuesday, December 08, 2020 9:35 AM

米、全人代幹部14人制裁 香港巡り対中圧力強化

 【ワシントン、北京共同】トランプ政権は7日、香港情勢を巡り、中国の全国人民代表大会(全人代=国会)常務委員会の副委員長14人を米独自制裁の対象に追加したと発表した。常務委は11月、香港立法会(議会)の民主派議員4人の議員資格剥奪の引き金となった新たな基準を決定。今回の制裁はこれを踏まえた措置で、対中圧力を一段と強化した。

 中国外務省の華春瑩報道局長は8日の記者会見で「内政干渉」だと非難し、強い対抗措置を取ると述べた。鄭沢光外務次官は在中国米大使館の幹部を呼び出し抗議した。

 トランプ政権は来年1月の政権交代が確実となった後も、中国への制裁措置を相次ぎ発表している。バイデン次期政権で対中姿勢が軟化に転じることを防ぐ狙いもあるとみられる。