Wednesday, December 09, 2020 7:57 AM

テスラCEO「聖地」離れ 活動拠点、テキサスに

 【ニューヨーク共同】電気自動車(EV)大手テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)が、自身の活動拠点をテキサス州に移した。同州に新設予定の工場の業務などに集中するため、ベンチャーの聖地であるカリフォルニア州のシリコンバレーから離れた。8日のウォールストリート・ジャーナルとのインタビューで明らかにした。

 シリコンバレーはかねて住宅価格や人件費が高騰。新型コロナウイルスの流行で在宅勤務が一般化し、立地を見直す企業が相次いでいる。マスク氏も脱シリコンバレーを鮮明にしたことで、技術連携拠点としての優位性が低下する可能性もある。

 マスク氏は「カリフォルニア州は新興企業の集積に満足し、それが当たり前になっている」と指摘。テキサス州は税制面で有利とされ、マスク氏がCEOを務める宇宙開発の新興企業スペースXの主要拠点もある。同社は野口聡一さんらが搭乗した新型宇宙船の打ち上げを成功させた。