Wednesday, December 09, 2020 7:57 AM

人権デーに活動家締め付け 中国、拘束や軟禁相次ぐ

 【北京共同】10日の「世界人権デー」に合わせ、中国当局が人権活動家や弁護士らを一斉に拘束したり自宅軟禁下に置いたりしていることが9日、分かった。複数の活動家らが明らかにした。集会や抗議活動を妨害する狙いがあるとみられる。通院や子どもの通学を阻止するケースもあり、人権状況への懸念が一段と強まりそうだ。

 「警察官2人が家に上がり込んで居座っている」。国家政権転覆扇動罪で実刑判決を受けた人権派弁護士、余文生氏の妻、許艶さんは共同通信の取材に対し、数人の警察官らが9日早朝から北京の自宅を包囲し、子どもの通学を含む外出が禁じられたと明らかにした。

 許さんは「当局者は人権デーが終わるまで監視を続けると警告した。自由もプライバシーもない」と抗議した。